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観戦記

2012リーグ戦VS拓殖大学 [現役]

投稿日時:2012/10/25(木) 16:16

拓殖大学戦


平成24年10月21日(キャノングランド)


9月各校数試合を終え、今季のリーグ戦は2強(流経・東海)の様相を呈してきたと思われます。
日大は昨年上位3校との対戦を1勝2敗で終え、大学選手権出場を狙える位置にいます。この10月の2試合が成績を左右する重要な戦いであり、中でも拓大は前評判も高く、苦戦必至との覚悟で観戦しました。が、・・・これほど劇的な展開になるとは、想像していませんでした。
私だけではなく、大学関係者・父兄・OBは勿論、恐らくスタッフ・学生も。

前半
拓大FWの強い当たりと早い集散で、しばしば反則を犯す、苦しい展開。拓大FW5ウヴェに密集より持ち込まれトライを数度許し、一時 7-22 まで点差がひらく。
その後、拓大の反則よりクイックスタートでトライ、更に日大FWも奮起し、密集を押し込みトライ。
最後は、敵ゴール前のペナルティーで、敢えて劣勢だったスクラムを選択し、右へ展開CTBマイケルがDFを振り切りトライ。ゴールも全て決まり、28-27 で前半終了。
日大応援スタンドも「疲れる」の声が。

後半
開始7分に拓大のBKに展開されトライを奪われるが、その後は前半の大味の展開と打って変わり、双方ディフェンスが良くなり、 28-32 のまま緊迫した試合展開。
その後、拓大FWにトライを決められ 28-37。1T1Gでは追いつかない点差、日大応援スタンドは重い雰囲気に包まれる。
終了5分前、敵陣22m内で拓大反則、SH小川の早い球回しよりFL外園がトライ、ゴールも決まり35-37。
日大応援スタンドも息を吹き返す。ロスタイム、日大ラインアウトから展開、敵陣10mラインの内側ほぼ中央、拓大反則。
日大応援スタンドは大歓声。小川がペナルティーゴールを狙う瞬間、スタジアムは静寂に包まれる。
ゴール成功、そしてノーサイド。
日大選手、学生、スタンドはまるで優勝したような喜びとなった。

感想
劇的な、そして大きな1勝でした。
「ラグビーで負けて、試合で勝った」という表現の試合内容。
日大の勝因と言うよりも、拓大の敗因はゴールキック成功1/7、これが全てでしょう。今後の課題は、スクラム・ラインアウトのセットプレーの強化。次戦「中央大学」も実力拮抗、拓大戦同様諦めない闘いで勝利して欲しいと思います。
 

以 上
昭和61年度卒 内田 匡