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観戦記

2012リーグ戦VS中央大学 [現役]

投稿日時:2012/10/29(月) 16:46

中央大学戦


平成24年10月27日(西競技場)


拓殖大学戦の興奮がまだ冷めない27日、後半戦の大切な試合となる対中大戦を観戦した。中大は前週の関東学院戦で50点を取る豪快な試合を見せた強豪、接戦が予想された。

前半
立ち上がりの中大はバックス展開を中心としたダイナミックな攻撃で何度も日大陣に攻め込むパターンが多かった。セットからもゲインラインを簡単に突破し体格を生かしたFWがボールを確保し、更にBKに展開する。7分、自陣10mから少し入ったラインアウトからオープン攻撃を仕掛ける中大は連続攻撃で最後は7人制日本代表のFB羽野が日大のタックルを振り切って左中間にトライ。ゴール決まらず0-5。その後両者ハンドリングミスやキックミスが目立つ場面もあり一進一退。12分同じく敵陣22m付近のラインアウトから今度は本学がラックサイドを数回攻め最後はオープンに展開しトライ。ゴールも決まって7-5。27分にはこれも敵陣で相手のパスミスを上手く拾ってそのままトライ。ゴール成功14-5。38分にも追加点を上げ21-5となったが、終了間際中大のPGが決まって21-8にて前半終了。

先週の拓殖大学戦に比べ安定感があり、観戦する我々も落ち着いて観戦できた前半だった。

後半
後半開始直後、息を吹き返した中大は怒涛の攻撃で本学を攻め込む。開始直後の完璧なFW・BK一体となった攻撃であっさりと取られたかと思いきや、スローフォワードで命拾い。しかし、直後その勢いは止まらずトライを許す。ゴール成功で21-15。6点差まで追い詰められた本学は21分に敵の反則からPG成功。24-15と9点差に広げる。このPGの選択が結果的には有効だったと感じる。実際グランドではタッチを蹴るか、PGを選択するか相当悩んでいたように感じた。結局、ベンチからの『ショット』の指示で事なきを得る。小川主将も流石に悩んだのであろう。先週の拓大戦ではこの逆の選択が好結果を残しただけに、難しい判断だったかもしれない。もうここまで来れば安心して観戦できる。その後は中大の焦りで本来の攻めが出来なくなるのを待っていたかのように38分、40分と本学が連続してトライを奪う。そして最後の小川君のゴールは見事だった。右隅10m付近からの高く舞い上がった楕円球は秋の空に低く輝く太陽に吸い込まれるかのようにポストを通過したのである。
 

以 上
昭和61年卒 漆原正人