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観戦記

2012リーグ戦VS大東文化大学 [現役]

投稿日時:2012/11/15(木) 12:02

大東文化大学戦


平成24年11月10日(秩父宮ラグビー場)


夏合宿のあと、9/5に稲城グランドで選手諸君に私は云った。
『今年は日大の歴史を変えよう。加藤HCを迎え、グランドは人工芝の立派なものを作ってもらい、ナイターの設備は完成、そして3月にはウエイトトレーニング付きの寮を作ってもらった。こんな機会はもうないのではないか。こんな時だからこそ成績も変える必要があるのだ。自身のためにも、大学のためにも、OBのためにも、ファンのためにも、それに向かって努力してほしい』
その後練習を何回か見させてもらった。登校日は17:30から21:00まで、学校のない日は13:00からグランド練習。その他に週4日のウエイトトレーニング、鬼の川平コーチにがっちり絞られたあとの土曜日の午後からのグランド練習は皆筋肉痛のようだ。50数年前の練習内容とは全く違った近代ラグビー用。この練習が今のラグビーにはまっている。

今日は大東文化大戦を秩父宮の高い観覧席から観戦させてもらった。手元の資料によると、昭和42年から平成23年まで両校の対戦成績は日本大学の21勝18敗3分け、平成13年からの10年の成績は4勝6敗と負け越している。今期はいままで5連敗と勝ち星はないが日大にとっては侮れない相手だ。途中経過を携帯で聞いてきたOBは、「ここ数年負けが込んでいるので心配だ」と云っていたがまさにその通りである。

前半、日大野球場よりの風上に陣する。大東大のKO。
快勝した中大戦と全く同じスターテングメンバーだ。出足の悪いいつもの日大と違い今日はすこぶる快調。
7分、ゲーム初めてのタイトスクラム、大丈夫押されない。今日は勝てる、と興奮している自分の胸に言い聞かせる。
8分、NO11の瀧水君、小川主将からのパスをすばらしい良いスピードでもらい、ポスト下にトライ、小川主将のゴール決まる。
15分、ラインアウトモールからTBパス、タックル振り切ってNO13マイケル君中央へトライ。大東大のTBのデフェンスは前に出る圧力がない。
28分、ラインアウトからNO8高橋君が抜け小川君から瀧水君へ、彼はこの日の2本目のトライ。
37分、NO15冨樫君トライ。マイケル君の左タッチ沿いの好走があった。
終了間際、ゴール前のモールから小川君の絶妙なインゴール内にキックパス、見事に瀧水君キャッチ、トライ、難しい位置のトライだったがゴール決める。
前半5本のトライ、このゴールを小川君が全部決めた。
快調にTBにて得点を重ねる。35:0にて折り返しとなる。


後半、日大風下、大東大ここから温存していた留学生一人を入れる。それほど風は強く吹いていないが、やはり大東大はキックで青山寄りの日大陣に攻め入る。
日大ゴール前押し込まれながら粘る。2分から7分、ここで2ペナルテーをとられたが、大東大はゴール狙わず、タッチへ。点差も開いていたからかとトライ狙いか。
11分、大東大は二人目の留学生を投入。
17分、ラインアウトから日大ゴール前のきれいなモールからNO2にこの試合初めてのトライを許す。この時間滞、留学生2名を入れた大東大が元気になる。
しかし、日大TBの前に出てのデフェンスのため大東大TBパスが回らない。中に切れるなどして日大の網にかかってしまっている。
日大のラインアウトが良くない、しばしば敵に取られる。
日大陣にて試合展開多し、大東大ペースがしばし続く。ウイングとFB冨樫君の一対一場面が二度ほどあったが彼の好タックルで止める。全員のデフェンスで得点を許さなかった。
後半の日大は無得点であったが、31分、瀧水君のリターンパスをもらったキテ君右中間にトライ。
39分、WTBの早川君のトライ。このトライはマイケル君が二人にタックルされながら
相手ウイングの背中越しに早川君に絶妙なパス、むずかしい位置からの小川君のゴールが決まった。

47:5にて日大の快勝。

今後の課題としてはラインアウトのマイボール確保の安定化、タイトスクラムの強化、スクラムサイドのデフェンスの強化、最後まで走り、勝とうというハートの維持。

今後の試合の必勝を祈る。
 

以 上
昭和35年卒 清野耕一