大きくする 標準 小さくする

観戦記

2012リーグ戦VS関東学院大学

投稿日時:2012/09/12(水) 11:47

関東学院大学戦

平成24年9月9日(熊谷ラグビー場)


9月に入っても唸るような暑さの熊谷は試合前になると太陽が雲の中に入ってくれたおかげで少しだけ暑さも和らぎ(それでも30度超え)、選手は助かったと思われます。春の公式戦及び菅平の噂で関東学院の戦力もある程度わかっていたため、25年ぶりの勝利は近いとの期待をしつつも、負け続けているのには訳があるので、気持ちを高ぶらせるのを抑えつつ「ひっそり」とスタンドで観戦しました。最初に結果からお伝えします。

43-7(前半29-0、後半14-7)日大の得点はトライ6本(BK5本、FW1本)

25年ぶりの勝利となりました。
ゲーム内容は、関東学院のミスを確実に得点につなげるものであり、終始ゲームを支配し圧倒したものではありませんでした。支配するためにはセットプレーが安定しなければなりません。安定=FWが強くなければならないわけですから、今シーズン本学がゲームを終始支配するような試合が出来るかと言うと、それはない(難しい)と思います。本学は、そのようなゲーム展開で勝機を見出すゲームプランにしていないからです。昨年の天理大学や十数年前の関東学院のようにFWが劣勢にたつことを前提に、いかに得点を取るかを考えています。そのような試合運びにOBは何か物足りなさを感じる方もいると思いますが、是非競技場に足を運んで試合を観戦していただきたいと思います。

今シーズンのハリケーンズはとても面白い試合をします。私自身、他大学・トップリーグの試合を多少なりとも観ていますが、本学のゲームプランは特筆すべきものです。BKの動きをみると違いが一目瞭然です。個々の判断でラインの穴を突き、味方のためにスペースをつくるため走るコースを工夫しながらパスを放ることが出来るのです。多分、個々のハンドリング・アングルチェンジ・判断力は大学屈指と言えます。加藤HCが4年の歳月をかけ作ってきたものが実現されようとしています。他のチームの試合では懲りにこったサインプレーを目にしますが、それは何か決まりきった動きであり、機械的(ロボット的)に見えてしまいます。選手自らが判断し動作したプレーには見えません。しかし、本学選手はボールを持つと、じっくり穴を探し、味方の位置を確認し、果敢に仕掛けます。自分達にしか出来ないラグビーを目指しているところがゲームの随所で感じます。驚くこと間違いないです。クラシックなラグビーで育ってきた私にとっては衝撃的な光景です。

是非、次戦の東海大戦も期待しましょう。

【お知らせ】
今シーズンより、試合会場の日大テントにOB用の芳名帳を設置しました。観戦に来られたOBは卒業年と学部・氏名をご記帳ください。宜しくお願いします。

以 上

観戦者:栗原剛(H11年卒)