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観戦記

2012大学選手権セカンドステージ第1戦VS明治大学 [現役]

投稿日時:2012/12/11(火) 13:15

平成24年12月9日(日)(ユアテックスタジアム仙台)


4年振りの大学選手権出場ということで遠く仙台まで日帰り弾丸ツアーを企画し、中濱OB(昭和62年卒)とともに朝6時に東京を出発し東北道をひたすら真っ直ぐ仙台に向かうはずでしたが、降雪のためチェーン規制&通行止め区間ありとの表示・・・。ネクスコ東日本に電話しても『夏タイヤじゃ無理です。引き返した方がいいですよ。』とのこと。明治戦生観戦&牛タンコースを断念し、Jスポーツでテレビ観戦となりました。
皆さん大変申し訳ありませんが、今回は私のテレビ観戦記で我慢してください。

昨夜からの降雪でピッチは白一色、地域のボランティア・高校生が雪掻きをしてくれたおかげで試合が出来たそうです。しかし、天候は曇り・気温1℃・ピッチの状態は最悪です。細かなパスとワイドな攻撃が持ち味のハリケーンズにとっては厳しく、FW戦を好む明治としては有利と言えます。

法政戦で怪我したLO館山の代わりに大窪をLOに上げ、CTBマイケルを№8に上げる作戦に出ました。BKはSO及川、CTB下地・内山という布陣です。FW密集戦で出来るだけ明治を跳ね返さねばならない状況にあり、その打開策にマイケルを№8にしたと思われます。テレビ解説者藤島氏も対抗戦勢は外国人選手との対戦が少ないので効果的だと発言しています。

試合は、前半3-21、後半0-19、合計3-40で敗れました。
前半早々、マイケルの鋭いアタックで大きくゲインしてPGで先制しました。しかし、ゴール前の明治の強力モールに圧倒され主導権を取られ、スクラムも圧倒されました。法政戦でゲームの入り方が悪く最後まで修正がつかない状況にありましたが、個々のタックルとメンタル面は修正されていました。スクラム・密集戦での反則がゴール前ラインアウトを生み、モールを組まれトライという、悲しい程何も出来ない(防ぎようが無い)ゲームとなってしまいました。このような試合を観ると簡単に『FW徹底強化』を掲げ、相手FWを押し込めなくても、押し込まれないだけの力量でもいいから強化を図りたくなるのでしょうが、ことはそれほど簡単なものではなく。FW強化に傾くと、現在保持している優れた部分が削がれたりするのではないかと思います。

この試合でSO及川・CTB徳留が怪我途中交代となり、次戦に向けてバックアップメンバーの総力戦となるのは必然です。リーグ戦で0-29敗戦した東海大学にどう挑むのか非常に興味もあります。ベスト4国立の舞台は厳しくなりましたが、来シーズンに向けて実のある戦いを期待しましょう。
 

平成11年卒 栗原 剛